軍事転用が可能な噴霧乾燥機「スプレードライヤ」を韓国に不正に輸出したとして、警視庁は26日、粉体機器メーカー「大川原化工機」(横浜市)の社長大川原正明容疑者(71)=同市栄区=ら同社の3人を外国為替及び外国貿易法(外為法)違反(無許可輸出)容疑で再逮捕し、発表した。捜査関係者によると、3人は容疑を否認するか黙秘しているという。
公安部によると、再逮捕容疑は2018年2月、経済産業相の許可を得ずスプレードライヤ1台を韓国に輸出したというもの。申請書類にうそを記入し、輸出が規制される性能を備えていないよう装ったという。
この機器は液体を霧状にして乾燥させ粉状にするもので、インスタントコーヒーなどの製造に使われる。細菌製剤など兵器の開発にも転用できるが、転用は確認されていないという。
3人は同型の機器を中国へ不正に輸出したとして逮捕、起訴された。同社は「いずれの機器も規制対象にあたらない。公判でも主張していく」としている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル